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【徹底解説!】ホテルの「サービス料」ってなに?払う義務はあるの?

ホテルを利用した際、会計の明細に”サービス料”という項目があるのを見たことがありませんか。宿泊代や飲食代を支払わなければならないのは当然ですが、サービス料とは一体何でしょう。よくわからないものにお金を払うのはちょっと納得できませんよね。

ホテルは”究極のサービス業”などと言われますが、他のサービス業と、どんな違いがあって、何を基準にサービス料をとっているのでしょう。入湯税のような税金とは関係があるのでしょうか。

実は、あまり知らないホテルのサービス料。今回はその背景や、サービス料の計算方法などを詳しく解説します。さらに、国内で高い評価を得ているホテルでは一体どんなサービスを提供しているのか、その実例もご紹介します。

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ホテルの「サービス料」ってそもそもなに?

まず、サービス料とは何なのでしょうか。具体的に何に対する料金なのか、どうしてそんな料金が設定されているのか、ホテルのホームページなどを見ても詳しい説明はありません。

まずはホテルのサービス料についての背景事情を見ていきましょう。

「サービス料」とは?

“わが国のホテルや旅館特有の料金制度であり、欧米のホテルでは通常このような料金制度は存在しない。

元々はホテルや旅館のノーチップ制の代替策として、利用料金から一定の割合で奉仕料を請求するもの。

サービス料は当初、チップの代理収受という考え方が基本であったが、現実には、従業員に還元されることはなく、ホテルの収入の一部としての認識が定着している。”

引用元:ホテリエガイド

つまり日本のホテルのサービス料とは、海外のホテルのチップに相当するもの。それにしても日本で定着している料金制度が海外に存在しないというのは驚きです。なぜ日本のホテルではこのような独自の制度になったのでしょうか?

なぜ「サービス料」の制度ができた?

実は日本でも、欧米式のホテルができ始めた頃は海外に倣ってチップの支払いの慣習がありました。しかし宿泊以外の場面ではチップ制があまり一般化せず、やがてホテルでチップを渡す人も少なくなっていきました。客がチップを払わないようになればホテルの従業員の収入が減りますよね。そこで、日本のホテルが代わりに考案したのがサービス料制度。ですのでサービス料は当初、従業員に後から分配されるプール金のような制度でした。

現在は単純にホテルの収益の一部になっていますが、従業員に一定の給料を保証するという意味では時代に合わせた変化と言えるでしょう。戦前に始まったこのサービス料制度は、現在では国内のホテル業界の慣習として完全に定着しています。

サービス料は基本料金を水増しするような形で請求されるため、その制度を疑問視する声も少なからずあるようです。しかしそもそもホテルは単に物や場所を提供するだけでなく、宿泊する人に安全、安心、快適さを提供する仕事であり、それらを保障するために様々な工夫を行っています。

コンシェルジュの提供する高度なホスピタリティからトラブルの際の対応まで、幅広いサービスの対価としてサービス料は存在しているのです。

「サービス料」の消費税と計算方法はどうなっているの?

サービス料の金額設定はホテルによりますが、基本料金の10~15パーセント程度が目安。消費税も含めた計算方法は、”(基本料金×サービス料)×消費税”となります。この計算方式が二重徴税のように見えるということで勘違いする人もいるようですが、サービス料は税金や法律上定められた制度ではなく、単純に利用料金の一つです。

「サービス料」払う義務はあるの?迷惑を被られた時に断ることは可能?

サービス料でもそれ以外の料金でも、利用客が支払いを拒否すれば法的トラブルに発展します。料金は施設側が決めるものであり、利用客に決定権はありません。ですので”食事に満足できない”、”従業員の態度が悪かった”などの理由でサービス料の支払いを断ることはできないんです。

海外のチップ制と違い、日本の場合はサービス料が利用料金として請求されることが予め決まっています。事前情報に明らかな虚偽があるなどホテル側の請求自体が妥当でない場合は別として、基本的にはサービス料だけが免除されるということは無いのです。ただ、現行の制度では基本料金とサービス料が別に記載されるため、トラブルが起きやすい面もあります。

利用客がホテルの基本料金しか確認せず、サービス料の規定について見落としていた場合にも支払いの義務は発生。不要なトラブルを避けるためにも、事前にホテルに連絡して確認しておくといいでしょう。

ホテル側がサービス料について明示していなかった場合には請求を断ることができますが、通常はホームページや予約サイトのどこかに記載があるはずなので気をつけましょう。

 

【番外編】「ここのホテルのサービスはすごい!」おすすめホテル

サービス料を払わなければならないとはいえ、ホテルはサービスのプロとまで言われる仕事。中にはどれだけお金を払ってでも利用したくなるような素晴らしいサービスを提供してくれるホテルもあります。番外編として、これならサービス料を払うのも納得、と思える素敵なサービスのホテルをご紹介します。

引用元:じゃらん

富士山温泉 ホテル鐘山苑(山梨県富士吉田市)

“随所に水が流れる素敵な館内、日本庭園を眺めながらのお抹茶サービス、素敵な会席料理、和太鼓ショー、そして従業員の方の笑顔、今までいろいろな旅館に泊まりましたが、全てがとても素晴らしいホテルでした”

海外のホテルの素晴らしさはよく聞くところですが、日本のホテルには日本の素晴らしさがあります。庭園を眺めながらの抹茶サービスとは素敵ですね。こちらのホテルでは露天風呂から富士山を眺めることもでき、まさに日本の美の極みを味わうことができるサービスといえるでしょう。

ホテルオークラ東京ベイ(千葉県浦安市)

“大きなバスタブ独立のバスルームがあり、ディズニーで疲れた足を癒すのに最高でした。

舞浜までのシャトルバスの時間を聞くとすぐに時刻表を手渡してくれたり、トイレを探してキョロキョロしてると、如何いたしまたか?とすぐに声をかけてくれるあたりはさすがにオークラ!感動しました”

 “部屋も綺麗で、大理石のお風呂は泡風呂に出来たので、のんびり入って疲れを癒せました。アメニティも充実しているので、化粧セット以外は何も必要ないほどです”

 “今回は娘へのお祝いも兼ねての旅行でした。予約の確認でお電話した時に少し話した程度でしたのに、お部屋にはお祝いのメッセージカードが。素敵なお心遣いに嬉しくなりました”

 ディズニー観光客の利用が多いこちらのホテルですが、充実したアメニティや行き届いたサービスに感動する声が数多く寄せられています。観光地だけでなく宿泊先でも素敵な時間を過ごすことができれば、よりいっそう思い出に残る旅行になることでしょう。 

ホテル椿山荘東京(東京都文京区)

“こちらではプールやエステも妊婦OKです。

プールの利用の件で電話で問い合わせた際には親切丁寧な説明、体を気遣う優しいお言葉を頂き、とても楽しくマタニティスイミングができました”

“子連れでスカイブッフェを訪れれば、テーブルクロスをサッとランチョンマットに切り替えてくれたり、朝食でガーデンラウンジを利用すれば、朝食を食べ始める各自のタイミングに合わせてコーヒーを淹れてくれたり(意外とこのタイミングは良く見ていないと難しいとかと)、娘に気さくに声をかけてくださるなどきめ細やかなサービスでした” 

妊婦や親子連れでの旅行に対するサービスが行き届いていると、安心して利用できますね。こういったホテルをチェックしておくと、旅行先でのトラブルの心配も少なくなります。

東京ステーションホテル(東京都千代田区)

“チェックインの際、記念撮影は如何ですか?と声をかけて頂き、記念での宿泊でしたので大変嬉しかったです。次の予定があった為、お断りしたのですがチェックアウトの際も声をかけて頂き、また写し終わった後はプリントして素敵なカードケースに入れプレゼントしてくれました”

“スタッフの方とお部屋へ向かったのですが、館内の説明、宿泊者以外はキーがないとお部屋のあるフロアへ入れない旨の説明があり、セキュリティーがしっかりしている事が分かりました”

“チェックインの際に、夕方に寝る準備を整える為、お部屋に入って良いか否かの質問があり、もちろん入って良いとの事で返答しました。

その際、答えたものの何の事なのだろう?と思いましたが、外出後にその意味が分かりました。ベッドのベッドカバーが外され、ベットサイドにはコップとミネラルウォーターが用意され、虎屋の羊羹もありました。また、外出前に使用したタオルは新しいものと交換され、ゴミ箱に捨てたゴミが綺麗に片づけられなくなっていた際にはサービスの素晴らしさに驚きました”

全てにわたって徹底して質の高いサービスというのは何より得難いものです。これほど行き届いたサービスの中で過ごす贅沢な時間、一度は体験してみたいですね。 

まとめ

今回はホテルのサービス料について詳しく解説しました。サービス業だからサービス料がかかるのは仕方ない、というだけではあまり納得がいかないかもしれませんが、ホテルは多岐にわたるサービスで宿泊客の安全性や快適さをサポートしています。

目に見える物でなくても、”等価交換”で素敵な時間を過ごすことができるということを理解しておきましょう。サービス料については事前に知っておかないと、ホテル側とトラブルになることもあります。予約の際には規約をしっかり確認して、不要なトラブルを起こさないよう心掛けたいですね。

 

著者紹介
マイまい|ミニッツマガジンライター

マイまい|ミニッツマガジンライター
(東京都生まれ、軽井沢に在住)

全国のホテル・旅館に泊まりながら旅するOL。パン作りが好きで、軽井沢を拠点にパン屋さんでも働く。これまで、100を超えるホテル・旅館に宿泊をしている経験を活かし、数々の旅行サイトでWEBライターとして働く。執筆した記事も100以上!ラグジュアリーなホテルから、民宿まで幅広く宿泊。国内のおすすめホテルを紹介するため日々、執筆に勤しみながら今日も素敵な宿泊先を予約して旅をする。

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