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秋の京都を彩る時代祭!見どころや日程、観覧席情報〜2023年版〜

5月の「葵祭」、7月の「祇園祭」とともに京都の三大祭りの一つに数えられる「時代祭」都大路を練り歩くきらびやかな時代絵巻は見応えがあってデートにもおすすめ。そこで「時代祭」の見どころと、祭りのメイン、「時代行列」のスケジュールや有料観覧席などお役立ち情報を一挙紹介します。

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目次

時代祭とは?

「時代祭」は平安神宮の例大祭。平安神宮の創建と平安遷都1100年を奉祝する行事として、1895年(明治28)に始まりました。桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移した10月22日に「京都の誕生日」として、毎年開催されています。

明治維新から始まり、次いで江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と8つの時代にまたがって、それぞれの時代の衣装をみにまとった20の列、牛や馬を含む総勢約2000名におよぶ行列が秋の都大路を練り歩きます。列の長さは2㎞にも及びます。約12,000点にも及ぶ衣装、祭具、調度品は綿密な時代考証が行われて、細部に至るまで各時代を再現しています。

その豪華絢爛な時代絵巻は目を見張るばかり。京都に受け継がれてきた伝統工芸技術の粋を感じることができて、カップルで感動します。

時代祭のスケジュール

実は「時代祭」は10月15日の参役宣状祭から10月23日の後日祭まで行われる祭典。どうしても10月22日の「時代行列」だけにスポットが当たりがちですが、前後にはこんな祭りの行事が組まれています。

10月15日13:30~ 宣状祭

宣状祭(せんじょうさい)では行列の参役に選ばれた平安講社員(京都市民)が神前に無事執行を祈願します。宣状祭後には参役の任命書である宣状が平安講社員一人一人に授与されます。

10月20日9:00~ 鳳輦・祭具の倉出し

平安神宮の祭神である第50代天皇・桓武天皇、第121代天皇・孝明天皇が乗る2基の鳳輦(ほうれん)・祭具などを倉から出します。

10月21日10:00~ 前日祭
祭りの無事執行を祈り、献花などが行われます。

10月22日7:00~ 時代祭
総長・奉行が参列し、総長が平安講社を代表して祭文(さいもん)を奏上します。

10月22日8:00~ 神幸祭
神平安神宮の祭神である第50代天皇・桓武天皇、第121代天皇・孝明天皇の御霊代を2基の鳳輦(ほうれん)に移し、9:00に神幸列が平安神宮を出発して行在所に向かい、10:00頃に京都御所建礼門前に到着します。

10月22日10:30~ 行在所祭
平安神宮の崇敬者・市民代表が参列し、神饌講社(京都料理組合)が神饌を献じ、白川女が献花します。

10月22日12:00~ 行列進発
祭りのメインイベント。行列が明治維新から順に江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と時代をさかのぼって出発します。最後に神饌講社列・前列・神行列・白川女献花列・弓箭組列が京都御所を出発し、平安神宮に向かいます。

10月22日16:00~ 大極殿祭並還幸祭
時代行列が平安神宮に到着後、鳳輦を大極殿に奉安して、延暦文官参朝列の三位(さんみ)が祭文を奏上します。その後第50代天皇・桓武天皇、第121代天皇・孝明天皇の御霊代を鳳輦から本殿に移します。

10月23日10:00~ 後日祭
無事終了を奉告して、その後祭具などを倉に片付けます

「時代行列」のルートと目安の通過時刻

「時代行列」のルート

行列コースと時間

京都観光ナビより

「時代行列」の目安の通過時間

京都御所・建礼門前出発(12:00)→堺町御門(12:15頃)→烏丸丸太町(12:30頃)→烏丸御池(12:50頃)→河原町御池(13:20頃)→河原町三条(13:30頃)→三条大橋(13:40頃)→三条神宮道(14:10頃)→平安神宮(14:30頃)

13時頃には御池寺町、14時頃には平安神宮前で奉祝踊りが披露されます。

観賞におすすめの有料観覧席

沿道で毎年、多くの人が観賞する時代祭。

祭の列は約2㎞と長く、歩くスピードもゆっくりなので、全ての行列が通過するのも時間がかかります。時代祭では京都御所、御池通、平安神宮道の3箇所で有料観覧席が例年設けられます。

有料観覧席では椅子が用意されているので、椅子に座ってゆっくりと行列を見ることができます。しかもパンフレットとオリジナル手提げ袋付きでとってもお得です。

時代祭「有料観覧席」の案内

「時代行列」の見どころ

行列の順序は新しい時代の明治維新から順次古い時代に遡って延暦時代に至り、最後に御鳳輦の神幸列、及び弓箭組列の順で編成されています。それぞれの時代の行列の見どころについて紹介します。

明治維新時代:維新勤王隊列

明治維新の際、東北地方で幕臣を中心に反抗した際に、丹波国北桑田郡山国村(現在・右京区京北)の有志が山国隊を組織して、官軍に参加した当時の行装を模した列です。

三斎羽織(さんさいはおり)に義経袴をはき、下には筒袖の衣、頭に鉢巻または赤熊(しゃぐま)をかぶり、脚絆、足袋、草鞋をはき、刀を身につけ、鉄砲を携えた姿です。また、肩章をつけ階級を表しているところなど、近代軍制への過渡期を示しています。

明治維新時代:維新志士列

明治維新に貢献した木戸孝允、西郷隆盛、坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作、吉田松陰、吉村寅太郎、頼三樹三郎、梅田雲浜、橋本左内など幕末の志士の姿を再現しています。

幕府に対抗するため天皇を動かそうとした7人の公卿のいわゆる七卿落の列など、当時の公卿達も列に加わります。

江戸時代:徳川城使上洛列

徳川幕府は、朝廷の大礼などの大切な儀式や年始などの際には必ず城使を上洛させ、皇室に対し礼を厚くしていました。城使には親藩・譜代の諸侯が選ばれ、ことに即位の大礼には将軍家名代が多数の従者をしたがえ、その服装器具などは非常に華美なものでした。

本列は普通の場合を模したもので、城使は乗物(本列では騎馬になっています)、目附頭以上の者は騎馬。乗物の駕籠は幕末当時の形式をとったものです。先頭の槍持、傘持、挾箱持の「ヒーサー」の掛け声や動作は当時の面影を偲ばせてくれます。

江戸時代:江戸時代婦人列

江戸時代の京都で話題となり活躍した女性が登場します。

和宮(孝明天皇の皇妹)、大田垣蓮月(江戸時代の女流歌人)、中村内蔵助妻(京都銀座に巨万の富を有した豪商の妻、当時妻女の衣裳比べの会で抜群の誉を得た)、お梶(女流歌人で、祇園に茶店を営んでいた)、玉瀾(池大雅の妻で、閨秀画家として南画をよくした)、吉野太夫(京都六条三筋町の名妓)、出雲阿国(出雲大杜の巫女を名乗って京都で「やや子踊」や「かぶき踊」を演じ歌舞伎の創始者とされる)が続きます

当時の女性のファッションが忠実に再現されています。

時代祭

安土桃山時代:豊公参朝列

慶長元年(1596)5月に豊臣秀吉の子・豊臣秀頼が朝廷に初参内した時と慶長2年(1597)9月に元服した時の参内の様子を再現しています。

乗物は特に盛儀に使われた牛車で、檳榔毛唐庇車(びんろうげからひさしぐるま)といい、蒲葵(びろう)の葉で葺き、すだれなどの色文(いろあや)装具は最高の様式のものです。

服装は当時特に「一日晴れ」として規則以外に許されたもので、衣冠の姿も普通ではなく、袴をつけ、太刀も武家風です。徒歩の者は当時の武家風の特徴を現わしています。

安土桃山時代:織田公上洛列

永禄11年(1568)に織田信長が第106代・正親町天皇のお召しを受け、兵を率いて上洛する様子を再現しています。

朝廷の命を受けた立入宗継が、粟田口(京都市東山区)に織田信長を出迎えて上洛する姿を模したものです。

室町時代:室町幕府執政列

足利将軍・三管領・四職などの武士の軽武装姿を再現しています。

騎馬の将軍は赤地金襴桐文様の鎧直垂に引立烏帽子、紺糸縅の喉輪、脇楯、佩楯 (はいだて)の小具足姿で幕府の執政にあたる三管領・四職に任ぜられる主要氏族が御供衆として従います。

また御供衆(おともしゅう)・公家・法中(僧侶)・医師などの特色ある風俗を表現しています。

時代祭

室町時代:室町洛中風俗列

16世紀に経済力を蓄えた京の町衆によって盛んに催された「風流踊り」を再現しています。

風流傘を中心に、囃子方、踊り手で構成されます。この風流踊りは全国各地に伝わり様々な芸能を生み出すとともに、江戸時代以降の盆踊りの原型ともなっています。

吉野時代:楠公上洛列

元弘3年(1333)5月に楠木正成が隠岐に流されていた後醍醐天皇を迎えて、先導して京に上洛する様子を再現しています。

楠木正成は紫末濃(むらさきすそご)の大鎧、兵庫鎖太刀(ひょうごくさりのたち)に豹の鞘(さや)、弟の正季は逆沢瀉縅(さかおもだかおどし)の大鎧に革包太刀、蛭巻太刀(ひるまきのたち)を重ねて着け、侍大将は卯花縅(うのはなおどし)の胴丸を着けて、いずれも小刀を挿しています。

吉野時代:中世婦人列

洛北大原から薪や炭などを頭にのせ京の町へ売りに出た女性たち大原女、桂川の鮎や飴を京の町々に売り歩いたり、婚礼や出産の時に祝詞をとなえる巫女などを業とした桂女、戦国武将・浅井長政の娘で豊臣秀吉の側室・淀君、源義経の恋人・静御前、「十六夜日記」の著者・阿仏尼。平安時代後半から桃山時代に至る歴史上の人物をはじめ、中世の女性を再現しています。

桂女の衣装は室町頃の小袖に「桂包(かつらづつみ)」という独特の姿、淀君は桃山時代を代表する豪華な衣裳を纏った外出姿、阿仏尼は所領訴訟のため東下りする旅姿、静御前は女人の舞装束として水干を着けた白拍子姿で歩きます。

鎌倉時代:城南流鏑馬列

承久の乱の前に後鳥羽上皇が朝廷の権力回復の為、城南離宮の流鏑馬に近畿地方の武士約1,700名を集めて、鎌倉幕府第2代執権・北条義時追討の準備をした様子を再現しています。

狩装束の射手武士(いでぶし)を中心に5組で組織されています。狩装束の騎馬の武士は綾藺笠(あやいがさ)をかぶり、直垂(ひたたれ)を着け、手に弽(ゆがけ)をはめ、左手に射籠手(いごて)、腰下に鹿皮の行縢(むかばき)をつけ、物射沓(ものいぐつ)を履き箙(えびら)を負い、太刀、腰刀、鞭を帯に着け、弓、長刀を郎党に持たせています。

平安時代:藤原公卿参朝列

平安時代中期以降に摂関政治で隆盛を誇った藤原氏の文武両様の王朝風俗を再現していて、参朝する位の高い貴族の文官、武官の夏の正装姿です。

平安時代末期に唐様式が薄れ日本独自の国風文化が成熟し、強装束(こわしょうぞく)がおこり、大いに容儀が整えられた頃の服装にならったものです。

平安時代:平安時代婦人列

木曽義仲の寵愛を受けた巴御前、建礼門院の雑仕女だった横笛、源義朝の側室・常盤御前、「枕草子」の著者・清少納言、「源氏物語」」の著者・紫式部・紀貫之の娘、女流歌人で六歌仙の一人・小野小町、平安遷都に尽力を尽くした和気清麻呂の姉・和気広虫、桓武天皇の女官・百済王明信による行列。

遣唐使廃止頃から日本の文化は国風化が進んだ平安時代を彩った女性風俗の変遷を再現しています。京都五花街の中から三花街が担当していて、その三花街の本物の芸妓さんが交代で参列しています。

時代祭

延暦時代:延暦武官行進列

延暦20年(801)、征夷大将軍坂上田村麻呂が東征を終えて平安京に凱旋する様を表しています。

大将の坂上田村麻呂は、きらびやかな金小札(きんこざね)の甲冑に、金作りの直刀を差し、丸木弓を従者に持たせ、木地に漆画をほどこした鞍に赤革の三懸の馬に乗り、従者に矛持、弓持を従えています。

延暦時代:延暦文官参朝列

平安遷都直後、延暦15年(796)、文官が朝賀の儀式のため参朝する様を表しています。

大将の坂上田村麻呂は、きらびやかな金小札(きんこざね)の甲冑に、金作りの直刀を差し、丸木弓を従者に持たせ、木地に漆画をほどこした鞍に赤革の三懸の馬に乗り、従者に矛持、弓持を従えています。

神饌講社列

時代祭当日の神饌物を奉献する役目の人達の行列です。

服装は朝服(ちょうふく)で、身分によって色が定められています。三位は浅紫、四位は深緋、五位は浅緋、六位は深緑の袍を着用しています。

前列

神幸列の前を歩いているので前列といいます。御賢木(おんさかき)を先頭に、迦陵頻(かりょうびん)、胡蝶(こちょう)の舞人、さらに雅楽の伶人など優美な衣裳の列で、多数の狩衣装束のお供が従います。

神幸列

御賢木(おんさかき)を先頭に、御鳳輩を中心とする神幸の本列です。先に進む御鳳輦が孝明天皇、後の御鳳輦が桓武天皇で、宮司以下神職が前後に供奉します。

白川女献花列

白川女は比叡山を源に発する白川の流域に住み、季節の花を売り歩くのを業とする女性。平安時代中頃から朝廷に花を届けていたといわれています。伝統的な白川女姿で、神前に献花する花を頭にのせています。

弓箭組列

丹波国南桑田(現在の亀岡市)、船井(現在の南丹市)両郡には、源頼政に従って弓箭(きゅうせん)の術を究めた人が多く、その子孫も平素弓箭組を組織していました。 桓武天皇平安遷都の際その御列の警護にあたったとも、また、維新の際には山国隊とともに活躍したともいわれています。

 まとめ

毎年、10月22日に行われる「時代行列」。2023年は10月22日が日曜日なので、見に行きやすいと思います。「時代行列」は日中の開催なので、遠くからのお出かけでも安心。せっかくの京都なので、前の日からお泊まりして、祭り見物を楽しむのもおすすめ。

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今年の秋は京都で煌びやかかな王朝絵巻を二人で楽しんではいかがでしょうか。

 

 

 

著者紹介
マイまい|ミニッツマガジンライター

マイまい|ミニッツマガジンライター
(東京都生まれ、軽井沢に在住)

全国のホテル・旅館に泊まりながら旅するOL。パン作りが好きで、軽井沢を拠点にパン屋さんでも働く。これまで、100を超えるホテル・旅館に宿泊をしている経験を活かし、数々の旅行サイトでWEBライターとして働く。執筆した記事も100以上!ラグジュアリーなホテルから、民宿まで幅広く宿泊。国内のおすすめホテルを紹介するため日々、執筆に勤しみながら今日も素敵な宿泊先を予約して旅をする。

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