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ホテルに飲食物は持ち込み禁止?損害賠償問題になることも|疑問を徹底解決!
更新日: 2023/12/19
仲のいい友達や大切な人と一緒にホテルで優雅に過ごすなんて、とても素敵ですよね。みんなで楽しくケーキを食べたり、ロマンチックにワインで乾杯したり・・・最高のひとときになりそうです。
でもそんなとき、ホテルに飲み物や食べ物を持ち込んでも問題ないのでしょうか?実はホテルでは、飲食物の持込について少し複雑な事情があるんです。今回は、そんなホテルへの飲食物の持込問題について詳しく解説します。知っておかないと法的問題に発展してしまうこともあるので、しっかり覚えておきましょう!
Q1.ズバリ、ホテルの客室に飲食物は持ち込んでいいの?
実際のところ、ホテルの客室に飲食物を持ち込むのは何か問題があるのかどうか気になりますよね。レストランなどの飲食店に飲食物を持ち込むのはもちろん営業妨害になってしまいますが、ホテルの客室なら問題が無いような気もしてしまいます。
ホテルの利用規約や法律上はどうなっているのか、この記事で解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
A1.建前としては「禁止」
ホテルは原則として客室への飲食物の持込を禁止しています。ただしこれはあくまでホテル側が定めているルールであり、法律上禁止されているわけではありません。
仮にホテルに飲食物を持ち込んだとしても、その行為自体は違法ではありません。ビジネスホテルなどの価格帯の安いホテルは、堂々と持ち込んだりしなければ黙認されることも多いようです。
もちろん判断するのはホテル側なので、厳格なホテルでは見咎められて宿泊を断られる恐れもあります。やむを得ず持ち込む場合は必ずホテルに許可を取りましょう。許可が取れた場合もコンビニの袋を持ってフロントを通るなどといった目立つ行為は控え方が良いです。
においの強いものやサイズの大きいものも避けたほうが賢明です。また、持ち込んだ飲食物が原因でホテルに迷惑をかけてしまった場合は、当然責任をとらなければなりません。
場合によっては損害賠償を請求されることもあります。処分が大変なものを持ち込んだり、勝手に調理器具を持ち込んで自炊するといった非常識な行動はトラブルの元ですので慎みましょう。
Q2.なぜホテルは飲食物の持ち込みを禁止しているの?
そもそも、なぜホテルは飲食物の持込を禁止しているのでしょうか。飲食物の持込がトラブルの原因になる可能性はありますが、それは飲食物に限った話ではありません。
加えて、迷惑行為に伴う損害賠償もホテルの規約に関わらず発生します。法律上問題があるわけでもないのに、ホテルが利用規約に飲食物の持込禁止を掲げる理由は何なのでしょう。
A2.持ち込み飲食物の責任を取れないから
ホテルはレストランやルームサービスで飲食物を提供しています。万が一食中毒などの問題が起きた場合は、当然ながらホテル側がその責任を取らなければなりません。
そのような問題が起きないよう、ホテルは食品の衛生管理に常に気を配っています。では、宿泊客が持ち込んだ飲食物が原因で食中毒が起こった場合はどうでしょう。もちろん原因が特定できればホテル側が責任を負うことはありませんが、食中毒の原因が必ずしも特定できるとは限りません。
もし原因が特定できなければ、たとえ落ち度が無くてもホテル側が責任を負わなければならなくなる恐れがあります。さらに言えば、食中毒の原因が持込飲食物だとわかったとしても、宿泊客が納得するとは限りません。そうなれば責任の所在を法的に争う事態になってしまい、ホテルで食中毒が起きたという風評被害も免れません。
宿泊客の飲食物の持込を許可することは、ホテル側にとって大きなリスクを抱えることになるのです。そもそもホテルにとって飲食物の提供はあくまでサービスの一部に過ぎません。それがホテルの経営を揺るがすような問題に繋がるのであれば、そのリスクは極力排除しなければなりません。
ホテルが飲食物の持込禁止を掲げているのは、こういった経営上の事情があるのです。
持ち込みは「禁止」 やむを得ない場合は自己責任で
ホテルが規約で飲食物の持込を禁止しているのであれば、宿泊客はトラブルを避けるためにもそれに従わなければなりません。宿泊客がルールを守っている限り、ホテル側はトラブルが起きないよう、あるいは万が一トラブルが起こったとしても、責任をもって宿泊客を守ってくれます。
逆に規約を守らずに飲食物を持ち込んだ場合、責任は宿泊客にあり、トラブルが起きた際に損害賠償を請求されることもあり得ます。持込を禁止しつつも便宜上黙認するホテルも多いようですが、それでも飲食物の持込は褒められた行為ではありません。
仮にやむを得ない事情があったとしても、持ち込んだ際に発生したトラブルは全て自己責任になるということをしっかり踏まえておきましょう。
まとめ
今回はホテルでの飲食物の持込の問題について解説しました。黙認してくれるホテルが多いとはいえ、トラブルが発生した際には自分で責任を負うことになるので気をつけたいですね。
平気だと高を括っていて、万が一食中毒などの問題が発生したらどうしようもありません。また、当然ですが飲食物の持込について厳格に対処するホテルも少なからずあるので、宿泊を断られても文句は言えません。原則としてホテルに飲食物の持込はできないと心得ておきましょう。
全国のホテル・旅館に泊まりながら旅するOL。パン作りが好きで、軽井沢を拠点にパン屋さんでも働く。これまで、100を超えるホテル・旅館に宿泊をしている経験を活かし、数々の旅行サイトでWEBライターとして働く。執筆した記事も100以上!ラグジュアリーなホテルから、民宿まで幅広く宿泊。国内のおすすめホテルを紹介するため日々、執筆に勤しみながら今日も素敵な宿泊先を予約して旅をする。
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