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ホテルのランクを表す星ってなにが基準なの？日本と海外の違いもご紹介
更新日: 2023/12/02
みなさんはホテルを選ぶとき、なにを大切にしているでしょうか。
価格・食事・立地・サービスなど、ホテルに求めることはたくさんあると思います。
その中でも、ホテルの客観的な評価として「星」があります。
有名な５つ星ホテルといえば「ザ・リッツカールトン」や「帝国ホテル」などを思い浮かべる人が多いでしょう。
それらはどういった基準で選ばれているのでしょうか？疑問に感じますよね。
今回はそんな素朴な疑問を解決！ホテルの星がどのような基準でつけられているのかを解説していきます。
【日本編】ホテルの星ってどういう基準なの？
ホテルの星の付け方については世界中で統一された基準はなく、日本では旅行会社や旅行雑誌などが独自の基準で作成したランキングです。
他には、ホテルやレストラン、スパなどを評価する雑誌「Forbes TRAVEL GUIDE（フォーブス トラベルガイド）」が基準に使われていることが多くあります。Forbes TRAVEL GUIDE（フォーブス トラベルガイド）」は、日本だけでなく、シンガポール、上海、メキシコにタイなど世界の施設を評価しています。Forbes TRAVEL GUIDE（フォーブス トラベルガイド）」に取り上げられたホテルは、テレビやインターネットなどのメディアで紹介されていることがあります。
また、GoogleマップなどGoogleで検索した時にも星が表示されますが、この星はGoogleに寄せられた口コミによる評価であり、旅行会社やいずれかの認定機構などがつけた星ではありませんのでご注意ください。
【海外編】ホテルの星ってどういう基準なの？
続いて海外の有名な評価団体の評価基準などについてご紹介します。
主に海外のホテルを評価対象としていますが、日本国内にも星を獲得しているホテルがあるので、ホテルをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
Forbes TRAVEL GUIDE(フォーブス トラベルガイド)
先ほど紹介した、Forbes TRAVEL GUIDEはアメリカの経済誌「Forbes」によるランキングで1958年から続いており、「推奨」「4つ星」「5つ星」の3種類で評価を行っています。1年に一度ホテルの格付けを発表しているForbesですが、ホテルの格付け以外にも長者番付や企業番付などでもおなじみですね。
もともとは車で旅行をする人に向けてホテルやレストランなどをまとめた情報誌だったことはご存知でしょうか。ホテルを評価する際には雑誌の調査チームが実際にホテルに宿泊し、サービスや施設の質などを中心に900種類におよぶ評価項目によってホテルの星を決めているのです。
調査チームはスパやレストラン、ホテルなどについて深い知識を持っており、これらを総合した客観的な評価になっています。選出されるホテルはラグジュアリーで格式高いことが特徴です。2019年現在では世界で210軒のホテルが5つ星を獲得しています。
世界で最も5つ星ホテルが多いのはロンドンで、天皇皇后両陛下がロンドン滞在時にご宿泊される「Claridge’s（クラリッジズ）」もForbesの5つ星を獲得しています。日本では「パレスホテル東京」「ザ・ペニンシュラ東京」などが５つ星を獲得したホテルです。
ミシュランガイド
ミシュラン社はフランスに本社を置く企業で、タイヤメーカーとして知られています。ミシュランガイドは、長距離のドライブを快適に楽しむことができるようレストランやホテルの他、ドライブに有用な情報を掲載した冊子として発行され、1900年に当時のドライバー達に配られたのが始まりです。
ミシュランガイドはForbesと同様に評価は覆面調査で行われ、5つの評価基準をもとにホテルを評価し毎年発表されています。ホテルの評価は「パビリオンマーク」で表され、1～5の5段階です。
パビリオンマークは1個では「適度な快適さ」、2個では「快適」、3個は「非常に快適」、4個は「最上級の快適さ」、5個では「豪華で最高級」という評価になります。東京では「アマン東京」や「グランハイアット東京」などが5パビリオンを獲得しています。本場フランスではパリの老舗ホテル「Le Meurice（ル・ムーリス）」などが5パビリオンの評価を得ています。
アメリカの全米自動車協会（AAA)
全米自動車協会（AAA）もForbesやミシュランと同様に民間の組織による格付けで、調査員が実際に宿泊し5段階の評価を行います。AAAによる評価は「ダイヤモンド評価」と呼ばれ、ダイヤモンドのマークの数が他の評価団体の星に相当します。
AAAの特徴は、協会に加入している会員から寄せられたホテルに関する情報を大切にしていることです。ホテルの設備の質を中心とした独自の評価基準に加え、会員の情報を評価に加味することで客観性を強化し、多くの宿泊客に求められているサービスについて評価を行うことができます。
AAAの評価対象はアメリカ・カナダ・メキシコなどが中心で、日本は評価対象外となっています。2019年にはカナダ・モントリオールの「Ritz Carlton（リッツカールトン）」がダイヤモンド5つを獲得しました。
ロンドン観光局
イギリス・ロンドン市の観光促進業務を担うロンドン観光局（London and Partners）による評価では、TripAdvisorとBooking.comに寄せられた口コミを利用しています。そのため星の数による格付けはしておらず、公式サイト内での評価も各予約サイトの情報や他の評価団体・認定機構の格付けをもとにしています。
評価対象はロンドン市内のホテルに限られており、「Four Seasons Hotel London at Ten Trinity Square（フォーシーズンズホテルロンドン アット テントリニティスクエア）」や「Park Plaza Westminster Bridge（パークプラザ ウェストミンスターブリッジ）」が最も高い評価となっています。
まとめ
ホテルの格付け・評価などの基準についてご紹介しました。Forbes TRAVEL GUIDE・ミシュランガイド・AAAによる情報誌はもともと車で旅行をする方に向けられたものでした。
現在では世界中の方が各誌の評価を参考に旅行をしています。また、ロンドン観光局がホームページ上で提供する情報にも取り入れられています。みなさんもワンランク上のホテルをお探しの際にはぜひこれらを参考にしてみてください。
全国のホテル・旅館に泊まりながら旅するOL。パン作りが好きで、軽井沢を拠点にパン屋さんでも働く。これまで、100を超えるホテル・旅館に宿泊をしている経験を活かし、数々の旅行サイトでWEBライターとして働く。執筆した記事も100以上！ラグジュアリーなホテルから、民宿まで幅広く宿泊。国内のおすすめホテルを紹介するため日々、執筆に勤しみながら今日も素敵な宿泊先を予約して旅をする。
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